第175章

ニコル

翌朝、目を覚ますと、ニコラスはもういなかった。携帯を見ると、時刻はすでに午前十時を過ぎていた。こんなに寝過ごしてしまうなんて信じられない。夜中に気分が悪くなって起きることもなかったのは、ほっとした。ベッドに横になったまま、自分の体調を確かめてみる。全体的に、昨日やおとといよりずっと気分がいい。今日は病院に行くのにちょうどいい日だと思った。JPがクリニックの件でどれくらい進展があったか見に行って、それから女性シェルターに顔を出して、ミアとケイラが無事かどうか確かめたかった。

起き上がってバスルームへ行き、歯を磨き、それから耐えられる限り一番熱い設定でシャワーを出した。病気の時に熱いシ...

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