チャプター 201

ニコラス

ニッキーが部屋を出てから、俺はニコルに言った。「君のバッグを探ったんだ。封筒をね。すまない、どうしても気になってしまって」

「問題ないわ。何が入ってたの?」

まず、ジョナサンからの名刺を渡した。

「まあ、親切な人ね。これですべてが報われるわ」

「それから、これに目を通してもらわないと」

俺は彼女に小切手を渡した。

「え、何?」彼女は完全にショックを受けた様子で尋ねた。「これ、読み間違えてないかしら?」

「間違ってない」

「百万ドル……なんてこと、ニコラス」

「これで君は自己資金なしで事業を軌道に乗せられるってわけだ、ニコル。明日の午前は俺が休みを取って、チャリティ用の口座を開設して...

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