第二十三章

髪のセットが終わると、私はそのまま奥の部屋に連れていかれ、ワックス脱毛をされることになった。アントンは普通の男のように受付エリアで待ったりはしない。いや、絶対にしない。彼は私と一緒に中に入ると言い張ったのだ。善意に解釈してあげよう。彼がこうするのは、私がまた逃げ出すんじゃないかと怖がっているからで、支配欲からではない、と。もしシェルターを出て一時間も経たないうちからこれほど支配的なら、今夜の私がどうなるか、良いことなど一つも見えてこないからだ。ワックス脱毛は終わった。アンダーヘアから脇の下まで、全身の。立ち上がると少し頭がくらくらしたが、めまいが収まるまでアントンが支えてくれた。「大丈夫だ、ミ...

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