チャプター 218

ニコル

ミアの部屋に入ると、彼女は生まれたばかりの女の子の赤ちゃんを抱いていた。両目はひどく腫れ上がり、痣だらけで、ほとんど見えていないようだった。けれど、彼女は自分の赤ちゃんを抱いていて、それだけがすべてだった。「ミア」近づきながら、私は声をかけた。彼女は私を見て、それからニコラスに視線を移した。「俺は席を外した方がいいか?」とニコラスが彼女に尋ねた。「ううん、お願い、いて。あなたがいなかったら、私はここにいられなかったから」私はもっと近づいて彼女の手に触れた。「きれいな子ね?」とミアに尋ねる。「ええ」「名前はもう決めたの?」「ええ。ニコリーンって名前にするの。あなたの名前から付けたくて、...

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