チャプター 231

ニコル

ニコラスのオフィスで、コートの下はテディだけというほとんど裸みたいな格好で彼を驚かせるのは、少し緊張した。でも、今こうして彼の膝の上に乗っていると、そうしてよかったと心から思えた。この数日間、色々なことがあったから、私たちには少し「二人だけの時間」が必要だったのだ。週末はニッキー一色になるだろうし、そうなると私たちの時間なんてなくなってしまう。誤解しないでほしい。ニッキーのためなら命だって投げ出せる。でも、愛する人と過ごす時間も大切にしたいじゃない。

「どういう風の吹き回しだ?」ニコラスが私に尋ねた。

「文句でもあるの?」

「とんでもない。お前が望むなら毎日でも大歓迎だ。こんなサプラ...

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