チャプター 239

ニコル

私とジェイソンは午前中ずっと、チャリティーガラの準備に取り組んでいた。ジェイソンには本当に感心させられた。最高の会場を予約してくれたし、装飾もすべて手配済み。あとは招待客のリストを作るだけだ。でも、その件もジェイソンが担当してくれていて助かった。私には裕福な知り合いなんてあまりいないから。ニコラスを探しにオフィスへ向かったけれど、彼は不在だった。だからジェイソンに別れを告げ、ニコラスに置き手紙を残した。階下に降りると、ハーマンが待っていた。「どちらへ?」と彼が尋ねる。「シェルターへ。ケイラの様子を見に行きたいの」「承知しました」

シェルターに着くと、エンツォが外の持ち場に立っていた...

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