チャプター 274

ニコル

家路につくSUVの中で、ニコラスは私に触れずにはいられなかった。私もまったく同じ気持ちだったから、彼を責める気にはなれなかった。セックスしたのは何年も前のことみたいに感じられた。もちろん、そんなことはないとわかっている。ただ、そう感じただけ。エレベーターに乗り込むと、ニコラスは私の腰を掴み、エレベーターの壁にぐいと押し付けた。彼は私の口を貪るようにキスし、それから首筋へと唇を這わせた。私が着ていたのはロングドレスで、彼の腰に脚を絡めて飛びつくには邪魔だった。キスだけで我慢するしかなかった。エレベーターが止まったとき、ニコラスはもう限界だった。彼は私のドレスを膝上までたくし上げると、私...

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