チャプター 32

ニコル

ニッキーに私たちの話が聞こえたんじゃないかと、私はひどく恐ろしくなった。飛び上がって彼女のもとへ歩み寄る。「ごめんね、天使ちゃん。温かいお皿で手を火傷しちゃったの」

「そういう風には聞こえなかったけど? あなたとニコラスが喧嘩してるみたいだったよ?」

「心配いらないよ、おチビちゃん。君のママは本当に、お皿で手を火傷しただけなんだ」

私は目で彼に感謝を伝えたが、彼はそれを受け入れようとはしなかった。彼女は私たち二人を見比べ、私たちはどちらも微笑んでみせた。「わかった」

「おいで、天使ちゃん。ベッドまで連れて行ってあげる」

私はニッキーと一緒に彼女の部屋へ歩いていき、彼女がちゃんと布団に...

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