チャプター 46

ニコル

アラームが鳴ったのは午前九時四十五分。シャワーを浴びて一日の準備をするには十分な時間だ。ニコラスと出かける前に、ニッキーと過ごす時間も確保できる。今日を、私は『審判の日』と呼ぶことにしよう。何が待ち受けているのか、彼がどんな反応をするのか、まったく見当もつかなかった。昨夜のことがあったから、彼が理解してくれて、私たちはいつまでも幸せに暮らしました、なんて結末を期待していたのは確かだ。でも、冗談じゃない。私は現実世界に生きている。いつまでも幸せになんてありえない。彼がどう反応するか、何を言うか、あらゆるシナリオが頭の中を駆け巡ったけれど、ただ分からなかった。

シャワーから出て鏡に映る...

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