チャプター 74

ニコル

校長室から出てきたとき、恥ずかしくてたまらなかった。どうしてニコラスの前であんなことをするんだろう。たとえ一日二日遅れることがあっても、いつもちゃんと支払っていたのに。私はSUVの車内で、今日自分がしたことを考えていた。仕事を辞めた。次はアパートを引き払うべきだろう、それが一番だ。それからもちろん、節約も。ニコラスが飛び出してニッキーを迎えに行った。彼はお菓子屋さんに入った子供みたいだった。ニッキーと同じくらい、この送り迎えを楽しんでいるのは明らかだった。でも今日、ニッキーはSUVに乗り込んで私を見るなり、わっと泣き出した。その二秒後にはニコラスが車に乗り込んできて、ニッキーに二十の...

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