第6章

ギデオン視点

 地下室の重い鉄扉が、耳障りな音を立てて開いた。

 ギデオンはデイジーを引きずり、コンクリートの階段を降りていく。手首を掴む力は強く、痣ができそうなほどだ。デイジーは足をもつれさせながら、必死についてこようとする。

「ギデオン? どこへ行くの?」彼女の声は小さく、困惑していた。「私、まだいろいろあって動揺してるの。ねえ……少し一緒にいてくれない?」

 彼は答えなかった。まだ口を開けば、感情が爆発してしまいそうだったからだ。

 地下室は、彼が指示した通りの状態になっていた。中央には、かつてイザベラを閉じ込めたものと瓜二つの鉄檻が鎮座している。

 彼はデイジーをそこへ突...

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