第117章

レオナルド

運転手は鋭くハンドルを切り、ハリウッド・ヒルズへと続く私道に入った。くねりながら上っていく道の先には、警備灯の光に照らし出された広大な屋敷が見えていた。

「武器の確認だ」必要があってというより、ほとんど癖のようなものだった。部下たちは皆、プロだ。

ジェームズはタブレット端末をしまい込み、上着を軽く叩いた。「武装完了。いつでもいけます」

屋敷の門が前方にそびえていた。鍛鉄と石で造られた、過剰なまでに豪奢な代物だ。二人の警備兵が直立し、ブレザーの下には短機関銃がのぞいている。運転手は速度を落とし、やがて停車した。

「身分証を」一人の警備兵が窓辺に近づきながら言った。

運転手...

ログインして続きを読む