チャプター 118

レオナルド

ルッソは肩をすくめた。「アーサーは切羽詰まってる。あいつの商売は赤字を垂れ流しで、残った金の大半も鼻から吸い込んじまってる。身の安全と新しい縄張りの一部を引き換えに、情報を売ったとしても不思議じゃない」

あり得る話ではあった。だが、なお何かが引っかかった。ルッソはあまりにもあっさり情報を差し出し、この会話をある特定の方向へ導こうとしている。

「モレッティ家の計画にずいぶん詳しいようだな」と俺は言った。

「詳しくしておくのが俺の流儀でね。自己防衛ってやつさ」

俺はじっと彼を観察した。くつろいだ姿勢を装ってはいるが、肩にはかすかな緊張が走っている。三十秒のあいだに二度、視線が...

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