第120章

レオナルド

俺たちは正面玄関を突き破るようにして夜気の中へ飛び出し、息を荒くした。肺を焼くようなガスのあとでは、ひんやりした酸素が救いだった。だが、立ち止まっている暇はなかった。

「車だ、急げ!」俺は叫び、ジェームズがドミニクを車のほうへ引きずっていくのを手伝った。

背後で銃声がはじけた。戦術部隊が屋敷から姿を現したのだ。部下のひとりが倒れ、背中に弾を受けた。別のひとりが応射し、俺たちに貴重な数秒を稼いでくれる。

先頭の大型車にたどり着いた瞬間、狙撃弾がフロントガラスを粉々に砕いた。運転手は前のめりに崩れ、その場で即死した。

「予定変更だ」俺は言い、ドミニクを二台目の車へ引きずってい...

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