第125章

ハンナ

「ここ、いいかな?」と彼は尋ねたが、そう言う前にもう、ステッカーだらけでぼろぼろになったスケッチブックを机に置いていた。「ジョン・デイヴィスです」

「ハンナです」と私は答えた。「それから、こっちはゾーイ」

「初日で緊張してる?」ジョンはそう言いながら、バックパックから虹みたいに色とりどりのマーカーを取り出した。「今朝、地下鉄で吐きそうになったよ」

私は笑った。肩に入っていた力がふっと抜ける。「私も。地下鉄は関係ないけど」

「私は四時からずっと起きてるの」とゾーイが打ち明けた。「服を七パターンも着替えたわ」

「たった七つ?」ジョンは眉を上げた。「まだまだ甘いな。僕なんてクロー...

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