第127章

ハンナ

私はためらいながら、正直ではありつつも、あまり多くを明かさずに済む答えをどうにか形にしようとした。「昔からファッションは大好きだったの。でも、それを現実的な仕事の道だと思ったことはなかった。マーケティングに進んだのは、そのほうが堅実に思えたから。でも、ノートの余白にはずっとデザイン画を描き続けていたの」

「何が変わったの?」と、クロワッサンを頬張りながらジョンが訊いた。

「たぶんね、自分の好きなことを追いかけずにいるには、人生は短すぎるって気づいたの」私はそう言った。まったくの嘘、というわけではない。「それに、マーケティングとファッションって、実はすごく相性がいいんじゃないかって...

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