第128章

ハンナ

カリフォルニアの陽射しが頬をあたためるなか、私は観光客や地元の人たちをよけながら、にぎやかな歩道をぶらぶらと歩いていた。

配車を頼もうとスマートフォンを取り出し、料金の上乗せ表示に顔をしかめる。レオナルドのお金があるとはいえ、染みついた習慣はそう簡単には消えない。たかが十五ドル余分に払うだけでも、やっぱり胸がちくりとした。けれど、どれだけおしゃれでもこのブーツに足はもう悲鳴を上げていたし、バス停まで歩くことを思うだけでうんざりした。

私は「配車を確定」をタップし、指定の乗車場所で待った。午後の渋滞のなかを車がのろのろと進んでいくのを眺めながら、行き交う人々に目をやる。意識は何度も...

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