チャプター 156

ハンナ

しばらくのあいだ、私たちは心地よい沈黙の中にいた。テレビの画面では配信ドラマが一時停止したままになっている。私の意識は、レオナルドが父の写真を見たときの奇妙な反応へと、また引き戻されていた。あの表情には、どうしても掴みきれない何かがあった。見覚えがあったのは間違いない。けれど、それだけではない何かが。

「ねえ、今いちばん引っかかってること、わかる?」私はふいに言った。

「なに?」

「レオナルド、母さんの手術代を、ためらいもなく払ったの」私は指を鳴らした。「しかも、そのあと現金でさらに三万ドルもくれた。そんなことする人いる?」

エマは眉を上げた。「お金が有り余っていて、あなたを...

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