チャプター 18

ハンナ

ふかふかの絨毯の上をすり足で進み、主寝室のバスルームへ向かった。身体のあちこちが、存在すら忘れていた場所まで甘く痛んでいる。

巨大な大理石の浴室を目にして、入口で思わず立ち止まった。家の寝室まるごとより広い。四人は入れそうなレインシャワーに、ローマの宮殿にでも置かれていそうな深いバスタブ。

「……やば」小声が漏れた。冷たい大理石のカウンターを指でなぞる。「これが上位一パーセントの暮らしってやつか」

床から天井まで届く鏡に自分の姿が映り、そこにいる女が自分だとすぐには分からなかった。髪は絡まり、唇はレオナルドの強引なキスで腫れている。

くるりと背を向け、肩越しに自分の尻を鏡で確...

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