チャプター 182

 「身内だ」

 レストランの扉が開き、ダンテが一直線にこちらのテーブルへ向かってくるのを見て、俺は平坦な声でそう言った。

 「レオナルド!」と彼は大声で呼び、近くの客たちの視線を集めた。「これは驚いたな!」

 俺は立ち上がり、平静を崩さぬまま彼を迎えた。「ダンテ」

 彼は必要以上に大げさな親しさで俺を抱きしめ、加減もなく背中を叩いた。「従兄弟! ずいぶん久しぶりじゃないか!」

 ダンテは父の兄弟の息子で、サルヴァトーレ家の中でもおそらく最も出来の悪い人間だった。一日たりとも真面目に働いたことはなく、酒盛りと、動くものなら何にでも手を出して寝ることにしか興味がない。父親である叔父のマル...

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