チャプター 183

ハンナ

「そろそろ上に戻ろう」レオナルドはそう言って手を引いた。「今夜は飛行機に乗らなきゃならない」

私はうなずいた。イタリアへの旅を思うと、胸の奥に奇妙な期待と不安が入り混じる。旅そのものは楽しみだった。けれどその一方で、レオナルドと長い時間、途切れることなく一緒に過ごすことに気後れもしていた。彼の世界は危険で、何が起こるかわからない。なのに、そのスリルに心が高鳴るのを否定できなかった。

ペントハウスまでのエレベーターは静かだった。彼の手は私の腰のあたりに、所有を主張するみたいに置かれている。部屋に入ると、私はまっすぐ寝室へ向かい、荷造りを始めた。

「何を持っていくか考えないと」クロ...

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