チャプター 193

ハンナ

メインを食べ終えると、会話はひと口ごとに自然と弾んだ。レオナルドは、私が専攻していることを見越していたのだろう、ミラノのファッション史について語ってくれた。私たちの間に漂う緊張の底流にもかかわらず、気づけば私は少しずつ肩の力を抜いていた。

デザートメニューを差し出されると、レオナルドは手を振って退けた。「ティラミスとエスプレッソを二つ持ってきてくれ」

眉を上げる。「また私の分まで決めるの?」

「イタリアでティラミスはいらない、なんて言ってみろ」彼は挑むように言った。

「……それはそうね」

運ばれてきたデザートは、上品な皿に盛られた完璧な二皿だった。ひと口食べた瞬間、思わず声...

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