チャプター 196

ハンナ

淡いブラッシュピンクのシルクのミディ丈スカートを選び、シンプルな白いトップスに合わせた。仕上げに金のネックレスを添える。

浴室から出ると、レオナルドはネクタイとジャケットを外していて、少し肩の力が抜けた印象になっていた。近づく私の動きに合わせて、彼の視線が追ってくる。

「きれいだ」

たったそれだけの言葉なのに、嬉しさで頬が熱くなる。

ホテルを出ると、眩しいミラノの陽射しが降り注いだ。街は活気に満ち、観光客も地元の人も入り混じって通りを埋めている。

店は脇道の奥にひっそりとあり、入口を示すのは小さなプレートだけだった。中へ入ると、こぢんまりとしていながら上品で、テーブルは全部...

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