チャプター 206

ハンナ

「ハンナ?」

ジョンが私の目の前で手を振り、考えごとから引き戻した。「ちゃんとここにいる?」

「ごめん」私は無理に笑みを作った。「課題のデザインの細部をちょっと考えてて」

「やだ、仕事の話は禁止」ゾーイがふざけた調子で抗議する。「気分転換しようって約束したでしょ?」

「そうだった、ごめん」私は笑って、レオナルドのことを頭の隅へ追いやった。「で、何の話だったっけ?」

「海に行く日の段取りよ」サラが教えてくれた。「ジョンが、桟橋で待ち合わせしてから、彼の知ってる、もう少し人の少ない場所まで歩こうって言ってたの」

私はうなずき、意識を引き戻そうとした。「すごくよさそう」

みん...

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