第二十五章

レオナルド

エレベーターの扉が閉まり、ハンナが俺から遠ざかっていくのを見送った。数秒のあいだ、出入り口に立ち尽くし、たったいま自分がしでかしたことの重みが、手触りのある塊のように肩にのしかかってきた。

ペントハウスへ戻ると、俺はもう一杯注ぎ、窓辺へ歩いた。街が眼下に広がり、闇を縫うように灯りがきらめいている。

ウイスキーを大きく飲み下し、喉を焼く熱を受け入れた。やるべきことをやっただけだ。彼女の安全は――俺たちのあいだにある、この何かよりも、ずっと大事だった。

タブレットでセキュリティ映像を呼び出す。エレベーター内のカメラには、壁にもたれ、レンズから顔を背けたハンナが映っていた。肩がか...

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