チャプター 34

ハンナ

私は息を呑んで跳ね起きた。肋骨の内側で心臓が暴れるように脈打ち、全身は汗でぬめっている。シーツは脚に絡みつき、ほどけない。

「ハンナ? 大丈夫か?」

隣でレオナルドが片肘をつき、心配そうに眉をひそめてこちらを覗き込んでいた。ベッドサイドのランプが薄暗く部屋を照らし、そこには血も、死体も、銃を持った侵入者もいないことがわかる。

夢だ。ただの夢。くそったれな夢だ。

「わたし……」声がかすれて、喉がひりつく。「うん。悪い夢」

「よほどひどかったんだな」彼はそう言って、私の頬から髪の一房を指先で払った。「誰かと戦ってるみたいに暴れてたぞ」

深く息を吸い込み、速すぎる鼓動をどうにか...

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