第五十四章

ハンナ

翌朝、私は重い体を引きずるようにしてマーケティング分析の授業へ向かった。あとでレオナルドに会うと思うと胸が落ち着かなかったけれど、それでも今日はきちんと集中すると決めていた。

教授の消費者行動パターンについての講義は思いのほか興味深く、私は細かくノートを取り、ディスカッションの時間には質問もした。授業が終わったあとも、データ可視化の手法について一点確認したくて、そのまま教室に残った。

その三時間のあいだだけは、私はレオナルドの愛人でも、マイケルにとっての恋愛対象候補でもなかった。ただのハンナ・ミッチェル、マーケティングを学ぶ学生だった。

夕方になると、私はペントハウスへ向かった...

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