チャプター 61

レオナルド

「ここにいろ」そう命じ、手慣れた動きでドアへ向かった。

ホルスターから拳銃を引き抜く。掌に馴染んだ重みが落ち着きをくれる。背後では、ハンナが息を呑む音だけが部屋に残った。耳をドアに押し当て、廊下の気配を探る。

再び、銃声の乾いた破裂音が弾けた。続いて女の、力を込めたうめき声。

俺はドアを引き開け、銃を構えたまま一瞬で状況を飲み込んだ。俺の秘書、カイリーが廊下で男三人と至近距離でやり合っている。襲撃者の一人はすでに床に倒れ伏し、動かない。血だまりがじわじわと下へ広がっていた。残る二人は銃を持ち、殺気じみた精確さで動くカイリーに狙いを定めようとしている。

「ボス、伏せて!」カイ...

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