チャプター 72

ハンナ

荒い息でガラスは白く曇り、そこに押しつけた手のひらが汗ばんだ跡を残していた。

レオナルドはゆっくりと身を引き、近くのごみ箱にコンドームを捨てた。それから私の体をくるりと回し、表情の読めない顔でじっと私を見つめた。

「大丈夫か」

しゃがれた声だった。けれど、その底に意外なほどの気遣いがにじんでいた。

私は声を出す自信がなくて、ただうなずいた。脚はゼリーみたいに力が入らず、全身が余韻の快楽にじんじんと震えていた。

レオナルドは手を伸ばし、乳首につけられていたクリップを慎重に外した。血が敏感な先端へ一気に戻ってきて、私はひゅっと息をのんだ。痛いのに、妙に気持ちいい。

「きれいな乳だ」

そう...

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