チャプター 80

ハンナ

私たちはレジへ向かい、私はカートの中身を下ろし、エマは自分のお菓子をベルトコンベアの上に載せた。店員が次々と会計を打っていき、私は財布を取り出して支払いの用意をした。

「合計は八十七ドル四十三セントです」と店員が言った。

私はカードを差し出した。口座の残高が足りるかどうか、頭の中で必死に計算しなくていいことに、ほんの小さな高揚を覚える。ほんの数週間前なら、こんなありふれた買い物でさえ不安の種だったはずだ。

「レシートは袋にお入れしますか?」と店員が尋ねた。

「はい、お願いします」

私は袋をまとめ、そのあいだにエマは自分のお菓子の代金を払った。

外へ出ると、太陽はさらに高く...

ログインして続きを読む