第23話

タイラー視点

テッサを病院から連れ帰って一週間になるが、それ以来、彼女は俺の寝室から一歩も出ていない。一日中眠っているか、バスタブやシャワーの中にいるかだ。それが彼女の生活の全てだった。口数も極端に少ない。食事を部屋に運ばせているが、ほんの少し口をつけるだけで、それ以上は食べようとしないことに気づいていた。

かつての彼女の影のようになってしまったその姿に、俺は恐怖を感じ始めていた。他の者たちも心配しているが、テッサが誰とも会うのを拒んでいるため、俺が適当に言い訳をして誤魔化している状態だ。

彼女の人生で長い間こういうことが続いていたのは知っているが、彼女はずっとそれを隠していた。まるで何...

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