第52話

「あの女、ジョサイアに協力してるんだわ。彼、私がここにいるって知ってるのよ」私は言った。

「テッサ。彼女を止められるのは君だけだ」アンジェロが言う。

「意味がわからない。あんなのと戦えるわけないじゃない」

「いや、できるさ。だが、今はまだ無理だ」

そう言うと、彼は影に向かって小瓶を投げつけた。瓶が地面で砕け散ると、ピンク色の霧が立ち込め、影を退散させた。

「あれは何?」私が尋ねる。

「私にも魔女の友人がいてね」と彼は答えた。

「テッサがあれと戦わなきゃならないって、どういう意味だ? どうやって戦えって言うんだ?」タイラーが問い詰めた。

「もう少し後になってから話すつもりだったんだ...

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