第64話

俺は再びテッサの隣、ベッドに腰を下ろした。彼女の額に乗せていたタオルは熱くなっていた。俺はそれを浴室へ持っていき、冷水に浸した別のタオルを持ってくると彼女の額に乗せた。さらにもう一枚用意し、首筋と胸元にも当てる。彼女はまだ何も身に着けていなかったので、シーツだけをかけておいた。

「彼女の様子は?」ベラがドアのところから尋ねた。

「全然効いてない。そのバケツに氷水を汲んできてくれないか? 俺はここで彼女の体を拭き続ける必要がある。体を冷やすにはそれしかないんだ」と俺は説明した。ベラはバケツを持って浴室へ行き、冷水を満たして戻ってきた。

彼女は二枚目のタオルを手に取り、テッサの反対側を拭き始...

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