第66話

朝食を終えると、私たちは地図を広げて区域を分割し、誰がどのグループに入るかを決めた。タイラーはもちろん私を自分の班に入れたし、カーターとアリアも一緒だ。こんなクソみたいな任務で、番(つがい)同士が離れ離れになるなんてありえないからね。

私たちは町の担当区域へと向かい、辺りを見回した。そこは町外れにあるため、人通りはまばらだ。建ち並ぶ家々のほとんどは、とうに打ち捨てられていてもおかしくないような外見だったが、実際にはまだ人が住んでいた。私たちが探しているのは、日光を完全に遮断できるような、広くて廃墟と化した場所だ。

地元民に怪しい連中だと思われないよう、私たちは周囲に溶け込むふりをして通りを...

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