第13章

瑠園。

椎名遥はオーダーメイドのドレスに着替え終えていた。

長い髪はプリンセス風に編み込み、ジュエリーを一式身につけ、メイクも隙なく整える。これで「今日が婚約披露宴です」と言われても、誰も疑わないだろう。

「わあ……遥さん、すっごく綺麗。花嫁さんより綺麗かも」

小林の娘・美咲は、椎名遥から目が離せない。羨望が顔いっぱいに浮かんでいた。

美咲もまだ19歳だ。勉強向きでもなく、ろくな職にも就けない。小林は娘を椎名家の使用人として入れた。給料はそこらよりずっと良い。

その賛辞を受け、椎名遥は顎を少し上げ、メイド服の美咲を眉で一瞥する。

たかが100万のドレスで、もう花嫁より綺麗だと言...

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