第131章

来る途中だと言われてしまっては、瑚夏も断りづらい。

「着いたら連絡して」

スマホを置き、瑚夏はテイクアウトの容器を開けた。

一つ一つの量は多くない。けれど全部合わせれば、なかなかのボリュームだ。

ちょうどお腹が空いていたところで、湯気と香りに喉が鳴る。思わず、ごくり。

とくに――焼き肉の匂い。

食べようとして、さすがに一人じゃ食べ切れないかもと思い、福田志那を呼んだ。

瑚夏はパンをそれぞれ二つずつ取り分け、別の小箱に入れて手渡す。

「これ、あなたに」

「渡辺社長、いいんですか?」福田志那は目を丸くして、恐縮しきりだ。「明日の朝ごはんにします!」

福田志那はにこにこしながら...

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