第132章

瑚夏の寝室。

結城紗耶が先にエアコンを入れてくれていて、室温はちょうどいい。

結城朔夜は腕の中の瑚夏をそっとベッドへ降ろした。靴を脱がせ、洗面所からタオルを持ってきて手を拭き、ベッドサイドに水も置く。薄い掛け布団をかけ終えると、そのまま出ていこうとした。

ドアノブを押し下げる。引く。――動かない。

内側からの鍵かと思い、何度か確かめたが開く気配がない。仕方なく結城紗耶に電話をかける。

「叔母さん、寝室のドアが開かないんです。誰かに見てもらえますか」

結城紗耶は椎名遠と一緒にいて、二人で顔を見合わせた。紗耶が驚いた声を出す。

「開かないって、内側の鍵じゃないの?」

「中は大丈夫...

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