第140章

瑚夏は店で、四宮薫にひと目で「高そう」とわかる一式を選んだ。

実際、高かった。

合計で約500万。

結城朔夜が自分からカードを切る。その所作は、まるで水を1本買う程度の軽さだった。

そもそも結城朔夜がショッピングモールに来たのは、瑚夏にジュエリーを買うためだ。だがオーダー級の宝飾ケースを端から見ても、どれも決め手に欠けるらしい。これも完璧じゃない、あれも何かが足りない――そんな顔をしている。

結局、ネックレスからピアスまで、大小合わせて十数点を「とりあえず」選んだ。

それでも納得しきれない様子で、結城朔夜は申し訳なさそうに言った。

「なつちゃん。次は俺が直接デザインする。何か、...

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