第147章

瑚夏が「浮気相手」だと暴かれた、その翌朝。

工藤海がまた、瑚夏のオフィスに現れた。

まだ足は回復途中らしく、片手に杖、もう片方には書類袋を提げている。

「渡辺社長。まさか、あなたの彼氏が結城さんだったとはね」

彼氏の言い方だけが、妙にねっとりしていた。

「ケガしてまで来社って。私の笑いものにしに来たわけ?」

瑚夏が淡々と返すと、工藤海は歯を見せて笑った。

「渡辺社長、何をおっしゃる……」

そして、わざとらしく肩をすくめる。

「K市の女がどれだけ結城さんを狙ってると思ってるんです? それを、渡辺社長がさらっと手に入れた。いやぁ、正直――気になりますよ」

「渡辺社長の勝ち方、...

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