第157章

スマホを開き、トレンドをタップする。

『大逆転。ネットで悪辣な偽令嬢と叩かれた女、実は名門の本物だった!!!』

渡辺芽衣はその見出しを見た瞬間、頭の奥で――ぼんっ、と何かが弾けた。

震える指で記事を開く。

添付画像が目に入った刹那、心臓を撃ち抜かれたみたいに息が止まり、思考が真っ白になった。

そこにいたのは、瑚夏。

芽衣が妬み、嫌悪してやまない、あの顔。

そして隣に並ぶ男女は、写真越しでもわかる。纏う空気が違う。身分が軽いはずがない。

芽衣は一目で気づいた。瑚夏の首元に光るのはラ・メール。

昔、メディアで報じられたとき、同級生に言ったことがある。いったいどんな幸運な人が、あ...

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