第17章

倉持凛音は声をひそめ、眉をぴくりと上げて瑚夏に椎名遥のほうを示した。

そう言いながら、瑚夏が持っていたポテチの袋に手を突っ込み、勝手に一枚つまんでいく。

「今日って瑚夏姉さんのための家族会なのにさ。知らない人が見たら、婚約の祝いかと思うよね?」

凛音はポテチをかじりながら、まだ文句を続けた。

瑚夏にもわかった。倉持凛音は椎名遥があまり好きではない。

けれど、同じように椎名遥が苦手だからといって、初対面の凛音と一緒になって陰口を叩く気はなかった。

「私に絡まなければ、別にどうでもいい」

ポテチを噛み砕いた瑚夏の目はきらきらしている。

何があっても、間食の機嫌を邪魔されないタイプ...

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