第25章

前田浩二は指示を受けると応接室へ戻り、そのまま伝えた。

海月ヴィラ?

あそこって、確か私設の高級住宅地じゃなかった?

話をするならするでいい。なんでわざわざ家なんだ。

――でも、行くしかない。

「向こうの都合は?」

瑚夏は相変わらず、気の強い女の子そのものだった。

言い換えれば、礼儀正しくは見えない。

「夜7時です」

瑚夏は眉をひそめる。

夜に、私設の別荘で話し合い?

……けど、別に怖くない。

悪い気を起こす相手なら、こっちだって容赦しないだけ。

「時間通りに行く」

延海を出たあと、瑚夏は四宮薫を誘って一緒に行くことも考えた。ひとりより心強い。

けれどすぐに思い...

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