第40章

「朔夜、朝……瑚夏に診せてみろって言っただろ。どうして嫌がった?」

結城悠馬には、どうにも腑に落ちなかった。

「兄さん……」

結城朔夜が、ゆっくりと目を上げる。

「同情されたくないんだ」

兄の症状は、検査をすれば状態が把握できる。だから鍼も打てる。

けれど自分のこれは、調べても何も出ない。

上田誠は「名医なら手立てがあるかもしれない」と言った。あくまで“かもしれない”だ。

しかも相手は名医。

瑚夏は渡辺おばあさんに習っただけで、どう見ても名医という類じゃない。

そもそも結城朔夜は、名医が相手でも治せるとは思っていなかった。

この奇妙な病が、治る気がしない。

もし、いつ...

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