第61章

結城悠馬がため息をついた。

「朔夜が、変な病気にかかってて……」

結城悠馬は、結城朔夜が一定の周期で昏睡状態に陥ること、どれだけ検査をしても原因がまったく見つからないことを、瑚夏に包み隠さず話した。最初の発作が十九歳のときだったこと。

その後どれほどの頻度で起きるようになったのか。

細かいところまで、ひとつも漏らさない。

話を聞くほどに、瑚夏の表情は硬くなっていった。

瀬戸翼から、奇妙な症例はいくつも聞いてきた。

けれど結城朔夜の症状は、初めてだ。

「従妹……朔夜を診られないか?」

瑚夏は「自分では分からないかもしれない」と言いかけた。

だが、結城悠馬の瞳に浮かぶ切実な願...

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