第4章
夢から覚めると、頭が割れるように痛んだ。
窓の外の陽光は耐え難いほど眩しく、私はなんとか身を起こしてベッドから降りると、疲弊した体を引きずって浴室へ向かった。
鏡に映った私は顔色が悪く、目の下にはくっきりとした隈ができていて、まるで長い間苦労し続けてきたかのようだった。
身支度を終え、日記帳を開くと、そこにはただ一行、「2010年3月31日、大雨」とだけ書かれていた。本文は空白で、何者かによって意図的に消されたようだ。奇妙な感覚だった。昨日までは確かにもっと多くのことが書かれていたはずなのに。
私はノートに目をやった。亮介がすでにメッセージを残している。
『その占いはど...
ログインして続きを読む

チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章

4. 第4章

5. 第5章

6. 第6章


縮小

拡大