第101章 今夜は温社長に直々にお世話してもらう

神崎彩は口元に皮肉めいた笑みを浮かべた。

「今さら悪あがきをするつもり? 男一人のために公金を横領し、カジノに入り浸り、散財し、口封じに人を殺そうとし、証拠隠滅まで図って……自分の輝かしい未来をすべて棒に振ったというのに。まさか、その愛する男が実は他人の夫だったなんて、夢にも思わなかったでしょうね」

「何ですって?」

その言葉に、上見裕香は愕然とした。

場にいる全員に衝撃が走る。

まさかここで、さらなるどんでん返しが待っていようとは。

神崎彩はパンと手を叩き、声を張り上げた。

「入ってきて!」

その声に応じ、一人の女が衆人環視の中に姿を現した。

「扇谷立子だ」

「扇谷立子...

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