第103章 水瀬遥人の自宅で目覚める

スピカ・クリエイティブの一件以来、投資部全体が嵐の前の静けさとも言うべき恐怖に包まれていた。

プロジェクトに関わった者は、いつクビを言い渡されるかと戦々恐々としている。

無関係の者たちとて安心はできない。とばっちりを受けて、理不尽な粛清の対象になるのではないかと怯えていた。

そこで十二あるチームのリーダーたちは示し合わせ、天音雫のもとへ押しかけた。安心材料の一つでも得ようという魂胆だ。

だが、彼らが目にしたのは予想外の光景だった。

お互いに顔を見合わせ、やがて一班のリーダーが口火を切った。

「天音社長、一体どうされたんです? 何かご立腹のようですが」

天音雫は答えなかった。先ほ...

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