第12章 満たされぬ欲望

しかし、考える猶予は与えられなかった。突然、携帯電話が鳴り響いたからだ。

間断なく打ち鳴らされるLINEの通知音。考えるまでもない、九条莉奈の仕業だ。

西園寺蓮は携帯を取り出して返信を始め、他のことなど頭から吹き飛んでしまった。

それから間もなくして、業者が到着した。

積み上げられた段ボール箱を見て、彼は驚きに目を見開いた。「こんなにあるのか?」

これほど量があるなら、もっと人を呼んでおくべきだった。

神崎彩は彼の心中を見透かしたように言った。「車を玄関に回してきて。私も一緒に運ぶから」

「ああ、分かった。ありがとう、神崎さん」

彼は慌てて車を取りに向かった。

神崎彩は最初...

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