第147章 母の興奮

最後の言葉を、九条莉奈は喉が張り裂けんばかりに絶叫した。まるで全身全霊の力を使い果たすかのように。

一瞬にして、場は静まり返った。

広々としたホールの隅々にまで、「クズ」という罵倒が木霊している。

周囲の人々は、動画を撮るのも、写真を撮るのも忘れ、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた。

やがて、三々五々に集まり、ヒソヒソと噂話を始める。

「確かに聞いたことあるぞ。水瀬社長は投資部のあの神崎彩って女にだけは特別だって。二人は本当に、人には言えない関係なんじゃないか?」

「じゃあ、この九条莉奈が言ってることも、あながちデタラメじゃないってことか?」

「当たり前だろ。ここは水瀬コーポレ...

ログインして続きを読む