第18章 追加10億

「私に何の責任があるというの?」神崎彩は呆れたように笑った。「西園寺社長が、私が心血を注いで築き上げたマーケティング部を他人に譲った時点で、私と西園寺グループの間には明確な線が引かれたはずでしょう?」

その「他人」とは、もちろん九条莉奈のことだ。

西園寺蓮は怒りを押し殺し、歯を食いしばって言った。「九条莉奈は他人だが、西園寺グループは違う。西園寺グループは、俺たち二人が一から作り上げたものだろう」

まだ覚えていたのか。

てっきり、忘れているものだと思っていた。

神崎彩はサンドイッチを一口かじり、ゆっくりと飲み込んでから、間延びした口調で続けた。「それなら、私の功績をまだ覚えていてく...

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